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体験談1(Sさん)

【プロフィール】

  • 勤め先の事業内容:建築設計業
  • 従業員規模:30人以下
  • 職務:構造設計
  • 入社歴:1年
  • 年齢:46歳
  • 性別:男性

会社の支援制度をフルに活用し、長野・名古屋の遠距離介護と仕事を両立

Sさんは、一度、現在の会社を退職され、実家近くの会社に転職されたと伺いました。
はい、長野に住む両親が高齢になって、先々の介護等のことを考え、7年ほど前に実家近くの会社に転職しました。
その後、現在の会社に戻られたそうですが、理由をお聞かせください。
介護のために長野に戻ったのですが、新しい職場では、介護や育児と仕事を両立するための制度が一応はあるものの、上司や同僚の理解が少なく、社内には制度 を利用できる雰囲気はありませんでした。そこで、両立支援に関する制度も充実し、社長以下、上司や同僚の理解もある現在の会社に戻り、遠距離介護と仕事の 両立を目指すことを決意しました。
仕事と介護の両立にあたって家族で話し合いなどはなさいましたか。
私達夫婦がまず決めたことは、自分達自身で介護をするのではなく、公的介護保険サービスを最大限活用する、ということでした。田舎の親類も理解してくれ、 かつ協力してくれるということで、安心して取り組み始めました。幸い、親類の中に介護保険制度などに詳しい者がおり、いろいろとアドバイスしてくれたため、戸惑うことも少なく、順調にスタートを切ることができました。
現在、ご両親はどちらにいらっしゃいますか。
父は長野の介護老人保健施設(老健)に入所しており、私は月に1~2回、世話や各種手続きなどのために帰省しています。会社が理解してくれ、フレキシブルな勤務体制をとり、支援してくれることが非常に大きいと感じています。ゆくゆくは父を自宅近くの特別養護老人ホームに移すことを希望しており、現在、入所申請中です。
母も長野の病院にときどき入院するようになり、退院時の一人暮らしを心配していましたが、妹(名古屋在住)が手伝いながら、叔母(=母の妹、名古屋在住) が名古屋で面倒をみてくれることになりました。母も実の妹(Sさんの叔母)が一番頼みやすいということで、安心してお願いすることにしました。

夫婦で協力し、ご近所の援助を受けながら共働きで育児もこなす

介護だけでなく、育児中でもあると伺いました。
現在、子供は3歳で育児の真最中です。普段は主に妻が子育てを担当していますが、共働きのため、子供が病気のときなどは、私も休暇を取得して病院に連れて行くなど、夫婦で協力し合っています。また、近所の方が、子供の保育園の送迎を手伝ってくれるため、大変助かっています。

このように、Sさんは、会社の上司・同僚、家族・親類、近隣の方々の協力を得ながら、両親の遠距離介護、育児、仕事の3つをこなしています。何よりも今の会社は、制度面が充実しているだけでなく、上司や同僚が大変良く理解してくれ、この会社に再就職したことが両立を続けることが可能になった最大の理由だと考えているそうです。

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