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体験談:Kさん

会社の顧問企業介護士さんに相談し、介護の手続きもスムーズに

【プロフィール】

●性別・年齢:女性・40代
●勤務先の事業内容:ICT・ソフトウェア開発
●従業員規模:295名
●職務:ソフトウェア開発者
●家族構成:母
●兄弟姉妹:姉(都内在住)
●居住地:静岡県
●介護歴:半年

【要介護者の状況】

●性別・年齢:女性・60代
●労働者本人との続柄:母親
●要介護度:要介護2
●居住地:静岡県
●利用した介護サービス:福祉用具のレンタル、訪問リハビリ、訪問看護

1.介護の状況(属性、要介護者との関係)

 母が数年前に乳ガンの手術をし、その後ある時から背中が痛くなったことから検査をすると、ガンが背骨に転移していることがわかりました。病院から、「放射線治療をしますが、背骨のガンが骨髄を圧迫するので起き上がらないように。退院後は、自宅では起き上がるのに腰に負担をかけないよう介護ベッドが必要です」と言われました。そのために、「まずは介護認定を受けてください」とのことでした。母が65歳を超えているので、介護保険を使って介護ベッドを借りて、自宅でも病院と同じ環境を整える必要がありました。
 介護認定をどこでやっているのかわからず、勤めている会社が契約している顧問企業介護士さんに連絡をとり、「私はどこに何をしに行ってどう申請したらいいのか」問い合わせました。介護についての知識がまったくなかったので、ケアマネージャーさんは自分で探す必要があることをこの時、初めて知りました。市役所の方からもリストをもらってくださいと言われたのですが、何をどうしたらいいのかわからない状態でした。顧問介護士の方がケアマネージャーさんを探してくださって、紹介してもらったケアマネージャーとお会いして契約しました。その後、無事に介護認定がおりたので、ケアマネージャーさんを通して介護ベッドのレンタルサービスを利用しています。2020年2月の頃だったので、コロナの影響で大変だったのですが、その当時はまだ面談が出来、短時間で顔合わせしてお願いすることを決めました。姉もいますが、子どももいて、東京都在住のため、コロナ対策のための病院の要望もあり、こちらに来ることが出来ない状況にあります。
 レンタルしたものは、介護ベッドの他、歩行の際の杖や玄関の段差解消の補助用具で、介護保険がきいて2割負担・月5000円未満で利用できています。リハビリや看護も2割負担なので月4000円未満、レンタル代を含めても月10000円以内に収まっています。現在、母はコルセットを付けていたりしますが、普通に起き上がれるところまで回復しています。

2.自身が行っている介護

 入院中は、起き上がってはいけない寝たきり状態だったので、毎日のように病院に行って手伝ったり、洗濯物を取りに行ったりする必要がありました。母のメンタル的な面のケアとしても、落ち込んだり、考えすぎたりしないように、私の方で雑誌等を持っていって気が紛れるように工夫していました。
 退院したばかりの頃は、腰を曲げられないので靴下を履かせてあげたり、浴室にはしっかりとした椅子を準備してシャワーを浴びるのを手伝ったりしていました。1ヵ月程の入院で、トイレについては自立で出来るようになるまで病院の方で対応してくださったので、退院後は自力で出来ました。
 現在も、月に1回の通院には付き添い、車で送り迎えをしています。

3.介護サービスの利用状況

 現在は、週1回のリハビリ、月1回の訪問介護(看護師の方による確認)をお願いしています。母は認知症などはないので、訪問の際も1人で対応することができています。今後、病気が進行して身体が弱ってきたら、母自身は施設に入りたいと言っていますが、そういう施設もすぐに利用できる状態ではないと考えています。

4.勤務先の支援体制、利用状況

 入院中は、病院に行ったり、申請のために市役所に行ったりと、かなり時間がとられる状況でした。
 まずは有給休暇を使っていましたが、今後のことを考えるとすべて使い切るわけにはいけないので、会社の上長に「時間休で利用させてください」とお願いしました。毎日1時間だけ早く帰らせてもらって、病院に行くという生活をしていました。制度ではないのですが、会社からも「仕事をちゃんとしてもらえれば大丈夫」とのことで、有給休暇を時間単位で使用させてもらいました。社内にまだ介護が必要な人があまりいないため、正式な制度は設けられていませんが、個別に相談すると社員が働きやすいように調整してもらえ、助かりました。同僚たちも早退することに対して快く受け入れてくれる雰囲気でした。
 退院直後は数日お休みをいただきましたが、家の中は母一人でも動ける状況になっていたので、すぐに仕事に復帰することができました。朝に服の着替えを手伝った後、会社に出勤し、戻ってからお風呂に入れてあげるという毎日でした。
 月1回の通院は、半日以上かかるので、その日は有給休暇をとって対応しています。有給休暇は年間20日あり、使わなかった日数は繰越できる制度なので、介護当初はMAX40日をもっていました。もし足りなくなったら、会社のシフト勤務制度を使わせてもらう形(通常9~18時勤務を13時~22時勤務にシフト)などで勤務時間を調整することも出来ます。現在は、コロナ禍でテレワークが中心になっているので助かっています。

5.仕事と介護を両立できた理由

 担当医に介護認定をとってくださいと言われた時に、会社の顧問企業介護士さんにすぐ電話やLine等で連絡がとりあえ、「介護について何でも相談してください」とのことだったので大変助かりました。手続きのことやわからないこと、どんな小さなことも聞けたので、あまり悩まなくてすみました。市役所に行って手続きするといっても、市役所のどこに行ったらいいのかわからなかったのですが、細かいところまで全部教えてもらって、スムーズに手続きを進めることができました。
 仕事柄、どうしても長時間労働になりがちな仕事なので、在宅勤務の際には5時のチャイムが聞こえたらその日の仕事に区切りをつけるようにしています。もちろん急ぎの仕事もありますが、基本的には無理のないスケジュールで進められるようにしてもらっています。介護で仕事に支障がでそうな時には、上司にすぐに相談し、調整をお願いしています。

6.仕事と介護の両立の際の苦労

 介護で一番大変なのは、時間の調整だと感じています。2020年8月からほぼ在宅勤務が出来ているので勤務時間を調整して介護も可能ですが、毎日出勤しないといけないと会社の時間が縛られてしまうので介護への対応が難しくなります。そうすると休むしかなくなるかと思います。
 介護と仕事の両立では、べったり付き添って介護するというよりも、ちょっと時間が必要ということが多いのです。私の場合は、1ヵ月丸々休業する制度よりも時間休の方が使いやすいかと思います。介護は、仕事をしながら続けていく必要がありますので。

7.介護者へのアドバイス

 一人で悩まない方がいいと思います。会社の人に「実は親の介護が始まって・・」と話すと、「実は私も」という人や「自分も考えている」という人もけっこういるものです。そうすると自分の知らなかった会社の制度を教えてもらったり、経験談を聞けたりします。一人で悩み、一人で頑張って市役所に行くのは、想像以上に大変なことです。介護の悩みは周囲に知られたくないと思いがちですが、状況を周囲に伝えておくと、いい情報を得られたり、フォローしてもらえたりします。

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