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体験談7:Tさん

チームで積極的にコミュニケーションをすれば、体調不良に対処できる

【プロフィール】
性別・年齢:女性・40代
勤務先の事業内容:給与・労務、会計・税務のアウトソーシング、コンサルティング業
従業員規模:約40名
職務:管理部門リーダー
家族構成:配偶者・子ども2人
居住地:神奈川県

1.治療内容

乳がんと子宮頸がんの検診を毎年受けていたため、子宮に腫瘍が発見されました。医師からは自然に消えるため経過観察をしましょうとの診断を受け、安心しました。しかし現在、子育て期間中でもあるため十分な睡眠時間が取れずに、眼精疲労や肩こり、倦怠感を感じながら就業することもあります。PMS(月経前症候群)は重症ではありませんが、生理の前後2日間は漢方を服用する習慣を持ち、仕事に支障をきたすことの無いようにしています。

2.勤務先の支援体制、利用状況

私の勤務先にはいくつかの特徴があります。まず従業員が100%女性のために、女性特有の病気や体調不良のために出社が遅れることや、通常業務の中で長めの休憩をとることを言い出しやすい環境であるということです。さらにコアタイムなしのフルフレックス制度を導入しているために、自分の体調に合わせた時間の勤務も可能です。女性特有の病気や体調不良は、ワークとライフ両方で自身に大きな負荷がかかったことが原因の場合もあります。当社はメンタルクリニックと提携しており、相談料と受診料を会社が負担してくれるので気軽にカウンセリングを受け頭と心を整理する時間をもつことができます。

3.協力者との関係

提携先のメンタルクリニックでは、本人許諾のもとに受診内容を職場の上長にも共有してくれますので、はたらき方の見直しの一つの判断材料とすることができます。女性従業員100%の会社ですので、女性特有の病気や体調不良について話し合いやすい雰囲気が保たれています。女性特有の病気や体調不良を抱えている人も一人一人考え方や感じ方も異なります。例えば子育てについても、最初から子供を保育園に預けてフルタイムで働きたい人もいれば、自分自身の体調変化や子供に向き合うための時間を多くとりたいという人もいます。社内ではそのような一人一人の思いについて当社役員を含め、周りに話しやすい雰囲気があるために非常に助かっています。私の職場は2000年の創業時にキャリアのある女性が柔軟な働き方ができるようにするという目標をもって創設されました。現在もボトムアップ型のコミュニケーションが維持されており、とてもありがたく思っています。

4.両立のコツ

当社は、はたらき方として時給制で働くことも選択可能です。育児やお子さんの受験、介護など時間的制約がある従業員も自身の就業時間を柔軟に組み立てられ、体への負担も軽減できると考えています。インフルエンザや新型コロナウイルスに子供が罹患したときにもテレワークで業務を行うことができたので、周りの同僚にも迷惑をかけることもありませんでした。また、自分の業務を十分に行うこともでき、安心しました。さらに朝会で情報の共有をチーム毎に行うので、他の人に頼りやすい環境ができています。社内でのやり取りはメールではなく、チャットを活用しているためコミュニケーションを気兼ねなくとることができています。

5.両立の悩み両立の悩み

第二子を出産後は代謝が悪くなったためか、自然に体重が戻らず、食事と運動で8キロくらい減量した経験があります。現在は運動と食事に気を付け、生活リズムを崩さないように心がけています。運動は週二回、子供の水泳教室の施設内にあるパパママ割を利用し、会員として運動を行っています。自分の体調ですが、時に不調に気づきにくいために、常に健康に気を付けることで仕事との両立を図っています。

6.病気治療をする労働者へのアドバイス

私と同じように女性特有の病気や体調不良のために、毎月のうち数日間は動きにくいと感じる方もいるかもしれません。私は西洋医学に頼りすぎていると解決しない問題も多いと感じ、東洋医学も取り入れるようにしています。体調管理と仕事との両立も日常の事なので、通院する以外で自分に合った健康管理の方法を模索するとよいのではないでしょうか。

食事の内容や体を冷やすのを避けるようにし、天気予報を見て気圧の上下にも気を配ったりして、できるだけ仕事には万全の体調で臨むようにしています。それでも体調不良の日は休暇を取るようにしています。皆さんの中には社内で「誰に」また、「どこに」連絡すればよいのか迷うという方もいらっしゃるかもしれませんが、グループチャット等を活用してあまり気構えずに休暇の報告をされることをお勧めします。

さらに体調が悪いために自分が動けない時間があったとしても、それをネガティブにとらえないように努めています。もし病気になったり、体調不良の日があるとしても、1年という時間軸で見れば、仕事上の成果は必ず上がっているものです。職場の上司や同僚がそのような長期的な視点で成果を見てくれると信頼できるので、気持ちが楽になりますし、感謝できます。仮にそのような視点を持つことが難しくなると、体調不良を我慢しながら仕事をすることが常となってしまい、上司にも言えずに、結果的には仕事の成果を出すために余計に時間がかかってしまうということになるかもしれません。

現在私の所属する社内のチームは4人態勢ですが、もちろん全員女性なので集中できる時間帯や、PMSのタイミングや症状も様々です。チームで共感しているのは、お互いの状況を共有することの大切さです。フレックス制度等を利用し、お互いが勤務しやすい体制を整えることが重要です。

また、会社のメンタルクリニックとの提携も非常に助かりました。不調を感じる前の相談も補助対象なので、先生とお話して大丈夫と自信につながり、予防につながった従業員もいます。身体的な不調以外のことも話せるかかりつけの良い先生との出会いは体調管理と仕事の両立にとって特に効果的かもしれないと感じています。

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