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体験談1:Mさん(職場復帰後の両立体験)

会社に社内保育所があることで出産後スムーズに職場復帰できました

【プロフィール】
性別・年齢:女性・30代
勤務先の事業内容:コンサルティング事業
従業員規模:200人規模
職務:労務・法務管理
家族構成:配偶者、第1子(2017年3月生まれ)
居住地:練馬区

1.保育の状況

 2017年3月に出産し産休育休を取得、同年11月に職場に復帰しました。職場復帰にあたり、在住地域の保育園にすぐに入園できなかったため、子連れで出勤し、社内保育所に子どもを預けて仕事を再開しました。2018年3月まで社内保育所を利用し、4月からは在住している区の認可保育園に入園することができました。事業所内の保育施設に子どもを預けていたことが保育園利用歴として残り、入園の選考で必要となる項目にプラスに働き加点されたのですが、地域によっては、勤務先に社内保育所があることがマイナスとみなされ加点されず、認可保育園に入りにくい自治体もあるようです。労務・法務の業務を行っているため、従業員には地域の入園選考項目を確認するよう伝えています。

2.自身が行っている育児

 子育ては夫と二人でお互いが主体的に関わると決めていました。他に協力してくれる人が近くにいないため、保育園の送迎や家事はお互いの仕事を鑑みてその日にできる方が行っています。早く帰れる方が保育園に子どもを迎えに行き、迎えに行かなかった方が夕食をつくる、といチームワークで毎日過ごしています。会社は子育てしながら働き続けられる環境が整っているので助かっています。

3.会社の勤務状況と両立支援制度の利用状況(育児サービスの利用状況)

 妊娠して産休に入るまでは、時間的な制約を受けず仕事をこなせていましたが、子どもが生まれてからは、保育園への迎えがあるために時間的制約が生じ、これまでのように働くことができませんでした。職場復帰に際し、これまでのように仕事を全てこなすのは難しくやり残してしまう部分があるのではないかと心配していましたが、復帰後には集中して効率的に仕事を進めることができています。
 「今日はここからここまでを終わらせる」という風に優先度と範囲を決めて仕事を進めているので、業務への集中度合いがぐっと高まり、自分でも驚いています。
 労務と法務の仕事を1人で担当してきましたが、従業員の増加に伴い業務量が増え、上司に要望しスタッフを増やしてもらいました。
 私の住んでいる区では乳幼児一時預かり事業を行っていて、理由を問わずに施設で子どもを預かってくれる行政サービスがあります。子育てスタート応援券といった形でチケットが8枚配布され、生後6か月から1歳6か月に到達した月の末日まで使えます。このサービスを利用したことはありました。
 会社が加入している健康保険組合ではベビーシッターを派遣してもらえる子育て支援サービスがあり、いざという時にはそちらも利用することができるので安心です。健康保険組合に加入しているので、ベビーシッターを割引料金で利用できますが、こちらはまだ利用したことはありません。

4.仕事と育児を両立できた理由(勤務先の支援体制、利用状況)

 職場が子育て中の従業員に優しい環境であることが両立できた大きな理由です。勤務先は「くるみんマーク」も取得しています。上司に両立する上で障害となっていることを相談し、こうできないかと要望を伝えると、迅速に対応してもらえたので両立が可能となりました。社内保育所の設置も一つの事例です。会社の上司はほぼ同年代で、育児経験者であることも、理解がある理由の一つだと思います。希望を伝えても迅速に対処してもらえなければ、子どもの成長はとても早く、改善にはつながらず、両立もできないということになります。育児と仕事を両立している従業員にとって仕事を続けるための問題解決を迅速に行ってもらえる経営判断や職場環境であることは、両立するためになくてはならない点です。

5.協力者との関係

 家族構成や家庭の状況によって異なるとは思いますが、我が家の場合、夫婦二人で協力して子育てしているので、お互いの仕事の状況に応じ出来る方が主体的に動きます。女性(母親)が育児をすることは当たり前で、少しなら手伝えるという考え方をもしも夫が持っていたら、仕事を続けることも、育児と仕事を両立することもできなかったと思います。一人で家事、子育て全てを背負うのではなく夫婦がお互いに子育てに向き合って協力体制を整える努力をすることが必要です。保育園に迎えに行かなかった方が夕食の支度をするなど、家庭の中でやるべきことを臨機応変に判断し担うことが両立する上では欠かせないと思っています。

6.仕事と育児の両立の際の苦労(両立の悩み)

 子どもが病気になると大変です。以前子どもがインフルエンザにかかってしまい、1週間自宅にいなくてはいけないことがありました。子どもの病気で休みを取ることへの会社の理解はありますが、1週間休んでしまうとダイレクトに業務全体に影響が出てしまいます。私の場合は、自宅でも仕事ができるよう、上司に配慮してもらったのでとても助かりましたが、後に自身もインフルエンザにかかってしまい更に出社できない期間が延びました。育児をしている家庭では、看病のみならず家族が患う可能性がとても高いです。そのような中でいかに業務に影響を与えない方法を生み出すことができるかが今後の課題だと思っています。

7.育児する人へのアドバイス

 勤務している会社がどういうスタンスで育児と仕事の両立を考え、働く環境を整えているのかによって、働き方や意識が違ってくると思います。小さい子どもがいるというだけで肩身のせまい思いをする会社もあると思います。そのような職場では日々、残業できないこと等で同僚や上司に申し訳ないと思いながら働くことになり、継続して働いていくことはとても辛いと思います。両立しながら気持ちよく働ける職場環境に出会えることはとても大事なことです。会社選びをするときには両立できる職場環境かどうかを様々な方法で知っておくことは大切です。例えば、子育てサポート企業として一定の基準を満たした「くるみんマーク」を取得している企業であるかどうか、経営者や男性従業員がどういう考えやスタンスで働いているかもポイントです。
 勤務している会社には、子育て中の男性従業員が子どもの行事に参加するために休みをオープンに取れる環境が整っています。年に2回の全社会議には子連れで参加することもできます。以前、子ども2人を連れて参加した男性従業員もいました。子どもがいる状況があたりまえで、その状況をオープンにできることは仕事をする上で大切なポイントとなります。多くの従業員が社内の同僚の子育て状況を知っているので、相談もしやすい環境です。

8.あると良かった制度やサービス

 両立する上で、あるといいと思う制度やサービスはこれまで会社に希望を出し整備してもらい、利用もしてきました。地域の認可保育園にすぐには入れませんでしたが、一時期社内保育所を利用し、その後、地域の認可保育園に入園できました。保育園のイベントや子どもが病気になった時にはその都度、休暇も取得しました。現在担当している労務・法務の業務は、社内の子育て支援体制の整備づくりで大切な役割を担っており、自身の子育ての経験をダイレクトに反映することができ、子育て経験は業務にプラスになっています。妊娠・出産を控えている同僚に自分の体験を還元していきたいと思っています。

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