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体験談12:Iさん

育児期間中でも目標を明確化してスキルアップを成功させる

【プロフィール】
性別・年齢:女性・38歳
勤務先の事業内容:サービスデザイン、ブランドデザイン、コミュニケーションデザイン、コミュニティデザイン、
サステイナブルトランスフォーメーション、各種クリエイティブ制作、トレーニング、レクチャー、ビジネスディベロップメント
従業員規模:130名
職務:UIデザイナー
家族構成:配偶者・子ども2人
居住地:東京都杉並区

1.育児の状況

現在の家族構成は夫、6歳の娘、4歳の息子と4人暮らしです。普段は2人の子供は保育園に預け、夫はフルタイムで、私は勤務先の社内規定に沿った時短勤務をリモートで行っています。子供2人の出産時にはそれぞれ育業を1年間取得し、その後に職場に復帰したのですが、職場に復帰したタイミングの2021年7月から、勤務先では社内大学と名を打った社内の学びの場が開催され、私はその社内大学に参加しスキルアップを経験しました。

2.勤務先の支援体制、利用状況

私の勤務先は全員がリモートワークをしており、希望者は本社に出社、またはサテライトオフィスの利用をすることができます。さらに育児中の従業員は、時短制度を選択できます。勤務時間も上長と相談の上、希望の時間を設定することができます。     夫は別の勤務先でフルタイムのリモート勤務をしているので、私が時短勤務を選択し、保育園の送り迎え等を行うことができています。また、勤務先では希望する従業員は、執行役員が講師を務める「UXデザインの進め方を学びながら、本質的な思考力を身につける」ことを目的とした社内大学で学んでスキルアップする事が可能です。この社内大学で学ぶために受講者は2冊の課題図書をふまえた入学試験を受けなければならず、合格後は3か月間、毎週2時間の講義(ワークショップ)に参加し、宿題・課題を提出しなければなりません。育児期間中の従業員もその制度に参加可能であり、UI(ユーザーインターフェイス)デザインを担当していた私も、UX(ユーザーエクスペリエンス)デザインを学びスキルアップを希望していたので参加することにしました。ただ、その当時3歳と1歳の育児も行っていた私にとっては育児、業務、社内大学のためのスケジュールを確保しなければならず、大きな挑戦でした。

3.協力者との関係

夫は育児期間中に行う私のスキルアップについて賛成し、背中を後押ししてくれました。社内大学ではまず、その入学試験のために課題図書を読み込まなければなりません。そのために業務終了後に子供を保育園に迎えに行きますが、その帰り道で公園に寄って、子供が遊んでいる時に私は課題図書を読むなど、工夫して時間を作り出していました。その後は無事に社内大学の一期生として入学し、毎週2時間の講義に参加することができましたが、座学だけではなくワークショップが行われ、多くの学びを得ました。また、それまでの業務では接する事のなかったデザインリサーチと呼ばれる業務を行っている方と意見交換をする場が設けられており、今まで行っていた業務をより広い視野を持って行うことができるようになりました。勤務先は私が社内大学で学んでいる期間中も時短勤務を承認してくれたので、育児に支障が出ることはありませんでした。

4.両立のコツ

育児、仕事、スキルアップと日々行うことが多くなってくると忙しくなってしまいますが、心に余裕を持つようにしています。育児の時間には育児についてのみ考え、仕事とスキルアップの時間にも他の事は考えないようにしています。そのためにも自分で決めた時間内でそれぞれのタスクを終わらせるように工夫しなければいけません。社内大学は3か月間にわたり行われましたが、その後にはUX実践編の研修が続きました。それで、スケジュールを詰め込みすぎて忙しくなりすぎないようにし、持続的に対応できるようスケジュール管理に努めました。

5.両立の悩み

夫や勤務先のサポートもあり、スキルアップのために社内大学に入学すること自体に悩むことはありませんでした。自分たちよりも前の世代の方々が育児をしながらも残業あり、休日出勤ありの夫婦共働きをして、いっぱいいっぱいで子育てをしている様子を身近に見る機会がありましたので、自分は心の余裕をもって子育てをし、子どもと接したいと願ってきました。しかし、残業や休日出勤が無いということは収入が減少する事を意味するということも理解していました。それで、私自身が育児に忙しい時期を終えた将来、どのような人生を歩むべきかライフプランについて時間を取って考えました。一定の収入を得るために時短勤務をやめて、残業なども積極的に行うかどうかも考えましたが、私はキャリアアップして仕事を続けることで、心に余裕を持った家族生活と仕事を両立したいと思いました。

6.育児期間中にキャリアアップを目指す従業員へのアドバイス

私は育児をしながらのキャリアアップの選択を行いましたが、それは育児が終わった後の自分の人生についても考えたからでした。私たちより前の世代の方たちが、以前は育業なども考えられなかったと仰っているのをよく耳にします。オンラインでスキルアップをすることは環境的にも難しかったことでしょう。しかし、今は様々な機会があります。育児と仕事の両立のため、またはその後の人生のためにも何をすべきか時間を取って考えるのはいかがでしょうか。 私と夫は自身のキャリアアップについて話し合い、そのための時間を作るために、今まで利用したことがなかったサービスの利用についても一緒に調べています。例えば私は現在パートナー企業が開催しているセッションに休日を利用して参加しています。その際には夫が子供の世話をしてくれているのですが、ベビーシッター の利用を一緒に検討しています。まだ検討中なのですが、身の回りにあっても利用したことがない便利なサービスがたくさんある事にも気づかされています。このように育児期間中に短期的な目標や長期的な目標をパートナーや身近にいる人と話し合い、明らかにすることでスキルアップの機会への出会いや捉えやすさが向上するのではないでしょうか。

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