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体験談3:Oさん

産休・育休取得者向けメンター制度でスムースに職場復帰できました

【プロフィール】
性別・年齢:女性30代
勤務先の事業内容:ソフトウエアの設計・開発・運用支援、ネットワークソリューション、ITコンサルティング、ソフトウエアパッケージ販売
従業員数:92名
職務:システム開発
家族構成:配偶者・第1子(2歳)
居住地:大田区

1.保育の状況

 入社は2008年です。2016年に第1子を出産しました。産休・育休を取得し、子どもが地域の認可保育園に入園できたので、2017年5月から短時間勤務で職場に復帰しました。職場には産休・育休取得者向けのメンター制度があります。子どもが生まれても仕事を続けたいと思っていました。メンター制度の一環として育休中に会社の先輩が自宅の近くのカフェなどで子育ての悩みの相談にのってもらえました。その機会に、復職までに準備しておくこと、復職後の両立で大事なポイントを職場の子育て経験のある先輩と話すことができます。このようなプロセスを経て職場復帰をスムースに行うことができました。

2.自身が行っている育児

 子育ては基本的に夫と協力して行っています。育休後は時短勤務で仕事をしているので、育児全般(子どもの身の回りの世話、保育園の送迎、保育園の持ち物準備)と家事全般は私が担当しています。
 困った時には夫に協力してもらえるように、日ごろから仕事のことも含め話をしています。週末は夫婦で分担して行っています。

3.勤務先の支援体制、利用状況

 産休・育休取得者向けのメンター制度を利用しました。会社独自の制度で、産休・育休者向けの面談が4回あります。まずメンタリング制度についての説明を受け、産休・育休に入る2か月前、保育園の入園申し込み前、保育園への1次申し込み結果判明後(復職1~2か月前)、復職2か月後に面談があります。子育てをしながら仕事を続ける前提で産休・育休を取得したので、復職まではとてもスムースに行えました。子どもは2歳なので、時短勤務制度を活用し、週5日9時から16時5分まで勤務しています。
 子どもが病気になった時は看護休暇の制度を利用しています。半日ずつ取得できるので保育園からお迎え、子どもが病気になった時など利用しやすい制度です。

チャート図1

4.協力者との関係(協力体制の作り方等)

 夫婦で協力して子育てをしていますが、子どもが病気になり、自身がどうしても仕事を休むことができなかった時、夫に会社を休んでもらい子どもの面倒を見てもらうことがあります。現在、短時間勤務で仕事をしているので、日常的な家事と育児は私が行うようにしていますが、どうしても都合がつかない場合は、夫に協力してもらえるよう、日ごろから相談しています。また、資格試験の受験等で事前に日程が分かっている場合は、親に協力してもらうようにお願いしています。
 会社では余裕を持って仕事のスケジュールを組むようにしています。子どもの急な発熱などで保育園にお迎えが必要になったり、突発的な休暇に備えて日ごろから前倒しで仕事を行うようにしています。同じチームのメンバーに作業を引き受けてもらうこともあるので、日ごろから出社可能な日は意識的に作業を進め、チームのメンバーに協力できるようにしています。

5.両立のコツ

 仕事をしている平日は子どものお迎えなどもあり、食事の買物や料理をしている時間があまりとれません。休日にほぼ1週間分の買物をして、まとめて作った料理を冷凍保存しておきます。平日は時間をかけずに用意できるよう心がけています。
 子どもが小さいので洗濯物も多くなります。仕事復帰を機に、衣類乾燥機を購入し活用しています。
 両立で困ったことがあった時は、メールなどで夫に相談したり、子育ての悩みは保育園の先生や会社の先輩ママさんに聞くようにしています。
 家事は出来るだけ週末にまとめて行い、子育ての悩みは周りの人に相談しながら両立できています。

6.両立の悩み

 子育ての面では、子どもが保育園で風邪をひき、それを私がもらってしまうことが多くなりました。また夜中に何度も子どもが起きて昼間仕事に集中できない時や、子どもがぐずり、保育園に行く仕度に時間がかかってしまい、会社に遅刻してしまうこともあります。子どもが体調を崩すと会社を休まざるを得ず、職場の仲間に迷惑をかけてしまうことがあり心苦しく思っています。
 仕事の面では、キャリアアップのために資格を取得したいと目標をたてていましたが、 子育てと仕事の両立をしている時は勉強する時間が足りなくなり、実現できませんでした。
 将来の目標達成に向けて今は少しずつ準備をしておこうと思っています。

7.育児をする(予定のある)労働者へのアドバイス(事前の情報収集の必要性等)

 育休後仕事と両立していくためには子どもを保育園に入れる段取りをまず考える必要があります。認可保育園の申し込み条件や、どの保育園に申し込みを希望するのか、子どもが産まれる前から情報収集しておくと良いと思います。認可保育園の場合、入園で必要となる項目がある加点方式を採用していたり、倍率が高い保育園があるなど地域によって保育園の状況が異なります。現在妊娠している人や引っ越しの予定がある人は地域の保育園の状況を事前に調べておくことをお勧めします。
 保育園入園後も子どもが急に発熱するとお迎え要請があるため、可能であれば勤務先の近くに保育園があると便利だと思います。電車通勤の場合も、通常ルートが事故などで運休になることもあり、何通りかの通勤ルートを調べておいた方が良いです。
 子どもへの投薬は、保育士は行うことができないので、うつる風邪などでなくても保育園に預けられないなどのケースもあります。
 2歳頃になると大好きだった保育園に行きたがらないことがあります。そのような時は会社の始業時間に間に合わなくなってしまいます。出社を繰り下げられるようであれば、事前に会社に相談し検討しておくことも大事です。

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